被災地に不審者情報 住民たちが協力し警戒 石川 内灘町

金沢市の隣にある内灘町でも多くの住宅に被害が出る中、町内では不審な人物を見かけたという情報があり、住民たちが協力して警戒に当たっています。

内灘町は能登地方から離れているものの、一部の地区では多くの住宅が今回の地震で被害を受けています。

このうち、夫と2人で暮らす川辺昌子さん(62)の木造2階建ての自宅も断水しているほか、建物が傾き、壁や天井に大きな亀裂が入るなどの被害が出ました。

川辺さんによりますと、この地区の住民らは無料通信アプリの「LINE」を使って、給水車が活動する時間やゴミ収集の日程など、避難生活に必要な情報を共有しているということです。

一方、この地区では県外ナンバーの不審な車を見かけたという情報もあり、川辺さんの夫は被災した自宅で寝起きしているということです。

「LINE」でも、「高齢者が不審な人物から『何か手伝いますか?』と声をかけられたが断った」などといった情報をやり取りして、住民どうしで協力して警戒に当たっているということです。

川辺さんは「警察には頻繁に地区を巡回してもらいたいが、自分たちでも身を守らなければいけない。被災者をだましたり、壊れた家からお金を盗んだりするのは許せない」と話していました。