米高官 “バイデン大統領 入院の国防長官を更迭する意向なし”

アメリカのオースティン国防長官の入院が3日間、バイデン大統領に伝えられていなかったとして批判の声が上がっていることについて、ホワイトハウスの高官は大統領にオースティン長官を更迭する意向はないと明らかにしました。

アメリカ国防総省は、オースティン国防長官が合併症の影響で今月1日から首都ワシントン近郊にある軍の病院に入院していると、5日に発表しました。

これについてアメリカのメディアは、入院の事実が3日間、国防総省からバイデン大統領に伝えられていなかったと報じ、危機管理のあり方に問題があったとして野党・共和党などを中心に批判の声が上がっています。

ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は8日、記者団に対し、オースティン長官の入院について国防総省から当初連絡がなかったことを認める一方「バイデン大統領は長官ができるだけ早く国防総省に戻ってくるのを心待ちにしている」と述べ、大統領に長官を更迭する意向はないと明らかにしました。

また、連絡の手続きに問題がなかったかについては、今後、検証するとしています。

オースティン長官は現在、病室で任務にあたっているということです。