将棋「王将戦」開幕 藤井聡太八冠 ことし最初の防衛戦

将棋の八大タイトルの1つ、「王将戦」七番勝負が7日に栃木県で開幕し、タイトルを持つ藤井聡太八冠(21)が挑戦者の菅井竜也八段(31)を相手にことし最初の防衛戦に臨んでいます。

「王将戦」七番勝負の第1局は栃木県大田原市のホテルで行われ、挑戦者の菅井八段が先に対局室に入ると、10分ほど後に藤井八冠が入室し、盤の前に座りました。

振り駒の結果、先手は菅井八段で、午前9時に対局が始まると、初手に角道を開ける歩を突きました。

後手の藤井八冠はお茶をひとくち含んだあと、飛車先の歩を突いて応じました。

その後、菅井八段は飛車を横に移動させる得意の「振り飛車」の戦型をとり、序盤戦が始まりました。

2023年、史上初の八大タイトル独占を果たした藤井八冠は今回の「王将戦」がことし最初の防衛戦で、8つのタイトルすべてを防衛できるか注目されます。

一方、菅井八段は「順位戦」の「A級」に在籍するトップ棋士の1人で、2023年、藤井八冠に敗れた、「叡王戦」以来の雪辱を期す戦いとなります。

「王将戦」七番勝負は、ことし3月にかけて日程が組まれ先に4勝したほうがタイトル獲得となります。

第1局の勝敗は8日午後に決まる見通しです。