離陸直後に窓など吹き飛ぶ 米でアラスカ航空機が緊急着陸

アメリカ西部のオレゴン州でアラスカ航空が運航する旅客機が5日、離陸直後に窓などが吹き飛び緊急着陸しました。機体はボーイング社の737MAXでFAA=アメリカ連邦航空局は同型機の運航を一時的に停止するよう指示しました。

アメリカメディアによりますと5日、アメリカのオレゴン州からカリフォルニア州に向かっていたアラスカ航空の旅客機が、離陸直後に客席横の窓などが吹き飛んだため空港に引き返し、緊急着陸したということです。

機内の様子を写した映像や画像では機体左側の窓の一部や、その周辺の壁がなくなっているのが確認できます。

AP通信などによりますと、旅客機には当時乗客・乗員あわせておよそ180人が乗っていて、大きなけがをした人はいないということです。

アラスカ航空によりますと、この旅客機はボーイング737MAX9でアラスカ航空は同型機の運航を当面見合わせるとしています。

またFAA=アメリカ連邦航空局は6日、緊急の検査を行うため同型機について一時的に運航を停止するよう指示しました。

対象はアメリカの航空会社が運航するか、アメリカの領空を飛行する同型機171機です。

日本の航空会社は同型機を運航していません。

737MAXシリーズは、2018年と2019年に相次いで墜落事故を起こし一時世界で運航が停止されていました。

ロイター通信などによりますと、機体は去年10月にアラスカ航空に引き渡されたばかりだったということで、ボーイング社は情報の収集を進めているとしています。