ユーロ圏 去年12月の消費者物価指数 前年同月比2.9%上昇

ユーロ圏の先月の消費者物価指数は前の年の同じ月と比べて2.9%上昇し、伸び率は8か月ぶりに前の月を上回りました。

EU=ヨーロッパ連合が5日に発表した、ドイツやフランスなどユーロ圏20か国の先月の消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて2.9%上昇しました。

伸び率は前の月の2.4%を上回り、8か月ぶりに拡大しました。

エネルギーの項目で下げ幅が縮小したことが主な要因です。

国別では
▽ヨーロッパ最大の経済国ドイツが3.8%
▽フランスが4.1%と、いずれも前の月を上回った一方
▽イタリアは0.5%と前の月を下回りました。

ヨーロッパ中央銀行はインフレ率が低下傾向にあることなどを受けて、先月、2会合連続で主要な政策金利の据え置きを決めましたが、今回の結果を受けてインフレの抑制に向け、金融引き締めを継続するとの見方が強まりそうです。