株価一時700円以上値下がりも下落幅縮小 ことし最初の取り引き

ことし最初の取り引きとなる4日の東京株式市場、日経平均株価は一時、700円以上値下がりしましたが、その後、買い戻す動きが出て下落幅は縮小しました。

能登半島地震の企業活動や消費への影響を懸念する見方が出たほか、3日のニューヨーク市場で株価が下がったこともあり、取り引き開始直後は幅広い銘柄に売り注文が広がりました。

その後は外国為替市場で円安が進んだことなどから、輸出関連を中心に買い戻され、日経平均株価の下落幅は縮小しました。

▽日経平均株価、4日の終値は年末の先月29日の終値より175円88銭安い、3万3288円29銭。
▽東証株価指数=トピックスは12.40上がって、2378.79。
▽一日の出来高は16億7612万株でした。

地震での影響懸念 値下がりでのスタートに

ことし最初の取り引きとなった4日の東京株式市場、能登半島地震で日本経済にどの程度影響が及ぶのか懸念が広がりました。

取り引き開始直後から、北陸地方に製造拠点を持つ企業など幅広い銘柄に売り注文が広がり、日経平均株価は、一時、700円以上値下がりしました。

3日のニューヨーク市場でハイテク関連の銘柄が売られた流れで、東京市場でも株価への影響が大きい半導体関連に売り注文が広がったことも要因です。

ただ、その後は円安が進んだことなどから、輸出関連の銘柄を中心に買い戻す動きが見られ、結局、日経平均株価は175円の値下がりでした。

去年の年末はことしの株価は堅調に推移するという見方も出ていましたが、地震や航空機事故などの影響で不透明感が漂う中でのスタートとなりました。