不正発覚が相次いだ日本の自動車業界 信頼問われる年に

ダイハツ工業による国の認証取得の不正問題は、自動車工場の稼働停止など影響が広がっています。日本の自動車業界ではこの数年、燃費データや検査などで不正の発覚が相次ぎ、日本車の信頼を維持できるのか、原因究明や再発防止の徹底が問われることになります。

ダイハツ工業は、国の認証取得の不正問題で国内のすべての自動車工場の稼働を停止し、全国の取引先の中小企業など地域経済への影響が広がっています。

会社は、取引先や販売店などへの支援を行うとともに、ほかに不正がないかの確認や再発防止の対策を行うとしています。

日本の自動車メーカーでは2016年以降、燃費データや検査に関して相次いで不正が発覚しました。

また、自動車部品メーカーのデンソーが製造した燃料ポンプの不具合で、国内だけでなく海外でも大規模なリコールにつながっています。

自動車業界では、中国やアジアなどで新興メーカーも台頭し、日本メーカーは厳しい競争にさらされています。

高い品質に基づく日本車への信頼を維持するためにも、一連の問題にあたって原因究明や再発防止の徹底が問われることになります。