石川 珠洲市長「市内は壊滅状態 支援物資もなかなか届かない」

石川県珠洲市の泉谷満寿裕市長はNHKの取材に対し「地震の被害は市の全域に及んでおり、壊滅状態だ」と話しています。

珠洲市は去年5月の地震でも震度6強の揺れを観測しましたが、この時は南東部の正院町に被害が集中していたということです。

しかし、今回は被害が市の全域におよび、市長によりますと、このうち南西部の宝立町春日野と鵜飼では建物の多くが倒壊しているほか、東部の沿岸にある三崎町寺家下出も津波で住宅が流されるなど、大きな被害が出ているということです。

また、孤立している地区も多いということですが、市の全域で道路網が寸断されているため、具体的に把握できていない状態だとしています。

こうした中、水や食料などの支援物資が足りておらず、市ではヘリコプターや船で物資を輸送してもらうことも検討しているということです。

泉谷市長は「珠洲市内は壊滅状態だ。まずは人命救助を最優先に、できる限り多くの救助要請に応えるべく、災害救助犬も増やして捜索活動を続けている。支援物資に関してもなかなか届かない状況だが、なんとか確保できるよう取り組みたい」と話していました。