ロシア キーウなどに無人機やミサイル攻撃 年末年始に攻撃激化

ウクライナでは、2日、首都キーウなど各地に、ロシア軍によるミサイルや無人機を使った大規模な攻撃があり、多数の死傷者が出ました。ロシア側は、年末年始にかけて攻撃を強めていて、ウクライナのゼレンスキー大統領は、防空能力強化のための支援を訴えています。

ウクライナ軍によりますと、ロシア軍が2日、首都キーウや東部ハルキウなどを狙って、ミサイルや無人機による大規模な攻撃を行い、あわせて5人が死亡し、130人がけがをしたということです。

キーウ中心部にある9階建ての集合住宅では、攻撃によって火災が発生し、この住宅に住む45歳の男性は「仕事に出かけようとした時、爆発音が聞こえたので自宅に戻り、妻と浴室に避難した瞬間、大規模な爆発が起きました。ただただショックです」と話していました。

2日の攻撃について、経済誌フォーブスのウクライナ版は、ロシアが使用したミサイルや無人機の費用は、推計で合わせて6億2000万ドル、日本円にしておよそ880億円にのぼると伝えています。

ロシア側は、年末年始にかけて攻撃を強めていて、ゼレンスキー大統領は2日公開したビデオ演説で、今月2日までの5日間で、およそ300発のミサイルと200機以上の無人機による攻撃があったと明かし、防空能力の強化のためのさらなる支援を訴えています。

ゼレンスキー大統領は2日、イギリスのスナク首相と電話で会談し、防空能力の強化など今後の軍事支援について協議しました。