岸田首相 能登半島地震の対応「人命第一の方針 救出に全力」

石川県能登地方を震源とする地震を受け、政府は3日も「非常災害対策本部」を開いて情報を共有し対応を協議します。岸田総理大臣は、建物の倒壊に巻き込まれた被災者も少なくないとして救出に全力をあげる考えです。

石川県能登地方を震源とする地震を受け、岸田総理大臣は総理大臣官邸で対応にあたり、2日夜、記者団の取材に応じました。

この中で岸田総理大臣は、建物の倒壊に巻き込まれた被災者も少なくないとして「被災者の救命・救助はまさに時間との戦いだ。人命第一の方針のもとに救出に全力をあげる」と述べました。

そのうえで、地元の自治体から被災者救出のために救助犬を増やすことや土砂にふさがれた道路の復旧を急ぐこと、それに水や毛布といった物資の支援などについて要望を受けたとして、関係省庁に対応するよう指示したことを明らかにしました。

一方、2日に羽田空港の滑走路で、新潟航空基地に物資を輸送するための業務にあたっていた海上保安庁の航空機と日本航空の機体が衝突したことを受け、被災地の支援に影響が出ないよう対応に万全を期すことにしています。

政府は3日も総理大臣官邸で関係閣僚が出席する「非常災害対策本部」を開いて、現地の情報を共有するとともに今後の支援の在り方などについて検討を急ぐ方針です。