経団連 十倉会長 継続的な賃上げの重要性を改めて強調

ことしの春闘では、2023年高水準となった賃上げの勢いを継続できるかどうかが焦点となっています。経団連の十倉会長は報道各社のインタビューで去年以上の結果につながるよう取り組む考えを示しました。

経団連の十倉会長は年頭にあわせた報道各社のインタビューでことしの春闘に向けて「熱量と意気込みは去年に負けないのでアウトカム・成果も当然上回っていることが望ましい」と述べ、去年以上の結果につながるよう取り組む考えを示しました。

そのうえで「ことしだけでなく来年も続けないと賃金と物価の好循環は起こらない」と述べ、継続的な賃上げの重要性を改めて強調しました。

一方、経済同友会の新浪代表幹事は、報道各社のインタビューで全国平均の最低賃金を2000円に引き上げるなどして構造的な賃上げの実現につなげるべきだという考えを示しました。

そのうえで「最低賃金が2000円で回るような経済を目指すと、今度は、もっと効果的にデジタル技術を使うなど進め方が変わってくる」と述べ、企業には賃金の上昇を前提とした対応が求められるという認識を示しました。