バトントワリング男子選手 指導者からセクハラ行為 調査委報告

バトントワリングの10代の男子選手が、所属チームの男性指導者から複数回にわたって重大なセクシュアル・ハラスメント行為を受け、精神的ショックから競技を続けられない状況に陥ったことが競技団体の関係者への取材でわかりました。

関係者によりますと、日本バトン協会では選手側から被害の申告を受けて、ことし7月、弁護士3人による外部調査委員会を設置し、12月6日に調査結果の報告を受けたということです。

調査報告書では、当時18歳の男子選手がことし2月から3月にかけて、3回にわたって所属チームの男性指導者から練習の前後に重大なセクシュアル・ハラスメント行為を受け、この選手は精神的ショックから練習ができず、競技を続けられない状況に陥ったとしています。

また、指導者について、優越的地位にあり、選手が同意しない意思を表明することが困難な状態であったとしたうえで、被害者との示談に向けた話し合いの最中に海外に渡り、連絡を絶っていて、不誠実で無責任極まりないと厳しく指摘しています。

このほか、報告書ではチームの責任者や当時の協会の理事長についても、調査に極めて非協力的だったことや情報共有を怠るなど対応が不適切だったことから、協会内外から納得が得られる厳正な処分を求めていて、日本バトン協会が今後の対応を協議しています。