北朝鮮 朝鮮労働党 中央委総会始まる 軍事分野の方針が焦点

北朝鮮は、朝鮮労働党の重要政策を決める中央委員会総会が、26日から始まったと発表しました。総会では、複数の軍事偵察衛星を追加で打ち上げる計画についても決める見通しで「国防5か年計画」が4年目に入る来年に向け、核・ミサイル開発をめぐって具体的にどのような方針が示されるのかが焦点となります。

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、朝鮮労働党の重要政策を決める中央委員会総会が26日から首都ピョンヤンで始まり、キム・ジョンウン(金正恩)総書記が出席したと、27日、映像とともに伝えました。

この中で、キム総書記はことしを総括する演説を行い、国防や外交などの分野で新たな変化と進展がもたらされたと評価し「名実ともに偉大な転換と変革の年と位置づけた」ということです。

発言は、9月のキム総書記による4年ぶりのロシア訪問、先月の軍事偵察衛星の打ち上げや、先週の固体燃料式の新型ICBM=大陸間弾道ミサイル級「火星18型」の発射などを指すとみられます。

また、総会では、来年の闘争方向や国家予算案など6つの主要な議題が話し合われるとしていて、複数の軍事偵察衛星を追加で打ち上げる計画についても決める見通しです。

北朝鮮の「国防5か年計画」が4年目に入る来年に向け、核・ミサイル開発をめぐって具体的にどのような方針が示されるのかが焦点となります。

加えて、来年秋に大統領選挙を控えるアメリカや、その同盟国の韓国、それに連携を強めるロシアなど、対外関係についてどういった姿勢を打ち出すのかも注目されます。