国の史跡指定の新宮城跡で消防隊員が石垣を清掃 和歌山 新宮

国の史跡に指定されている、和歌山県新宮市の新宮城跡で消防隊員が石垣の清掃を行いました。

新宮市消防本部は、高いところや足場の悪いところで救助活動をする訓練を兼ね、地域の清掃活動を去年から行っています。

新宮城跡は江戸時代に城が完成した当初の貴重な石垣が今も残されています。

参加した消防隊員およそ10人はまず命綱をつけて、高さおよそ10メートルある、かつての城の天守閣の土台、天守台にのぼりました。

そして、救命用のロープで石垣を上ったり下りたりしながら石積みの間に生えた草を鎌や枝切りばさみで丁寧に取り除きました。

新宮市消防署の堀切学署長は「急な斜面の救助訓練はなかなかできないので、今回の訓練を消防技術の向上につなげたい。きれいになった城跡をみなさんに楽しんでほしい」と話していました。