奈良 下北山村 別の車の一部見つかる 27日朝から作業再開へ

奈良県下北山村の国道沿いの斜面で起きた土砂崩れで、消防が26日午後、土砂の中から、連絡が取れなくなっている男性のものとみられる車の一部を発見しました。消防は26日夜の捜索をいったん中断し、27日朝から土砂を取り除く作業を再開することにしています。

12月23日、奈良県下北山村上池原の国道169号線で国道沿いの斜面の土砂が幅およそ30メートルにわたって崩れ、軽乗用車1台が巻き込まれて、50代の男性が大けがをしました。

別の車1台も巻き込まれた可能性があるとして、26日は奈良県が、遠隔操作できる建設用の機械を使って、捜索の妨げとなっている崩れた斜面の上の大きな岩の塊や土砂の撤去作業を行いました。

消防によりますと、26日午後3時すぎに、土砂の中からナンバープレートのついたバンパーやスペアタイヤを発見しました。

警察などによりますと、和歌山県に住む70代の男性と連絡がとれなくなっていて、見つかった車のナンバーは、男性の車と一致しているということです。

車は現在も多くの部分が土砂に埋もれている状態だということで、消防は26日夜は捜索をいったん中断したうえで、27日朝から再開し手作業で土砂を取り除くことにしています。

消防の担当者「車の中に人がいるかどうか確認できていない」

現場近くで取材に応じた消防の担当者は「車両の一部とみられるバンパーとスペアタイヤが見つかり、バンパーにはナンバープレートがついていた。ナンバーは和歌山の行方不明になっている車と一致した。車の中に人がいるかどうかは確認できていない。これから救助活動を進めるのにあたって、土砂を掘りやすいように地面をならしたりしている。安全を確保しながらどう救助を進めるか、これから計画を立てて対応する」と話していました。