公明 元衆院議員 竹入義勝氏死去 97歳 党委員長を約20年務める

公明党の委員長をおよそ20年にわたって務めた元衆議院議員の竹入義勝氏が今月23日、福岡市で、肺炎のため亡くなりました。97歳でした。

竹入氏は、昭和39年に公明党の結成に参加し、昭和42年の衆議院選挙で初当選し、その後、衆議院議員を8期務めました。

この間、およそ20年にわたって党の委員長を務め、党勢の拡大を図りました。

昭和47年7月に中国を訪問して周恩来首相と会談し、帰国後に「竹入メモ」と呼ばれる会談記録を当時の田中角栄総理大臣らに渡し、9月の日中国交正常化につなげました。

また、昭和59年の自民党の総裁選挙では当時の中曽根総理大臣に対抗する二階堂副総裁の擁立に、民社党の佐々木委員長と参画するなど、野党の枠を超えた動きも見せました。

昭和61年に委員長を退いてからは、党の最高顧問に就任し、平成2年に政界を引退しました。

関係者によりますと、竹入氏は今月23日、福岡市の病院で、肺炎のため亡くなりました。

97歳でした。