再生プラスチック 白物家電に採用 メーカーの間で動き広がる

再生プラスチックを白物家電に採用する動きがメーカー各社の間で広がっています。色合いやデザインなどを工夫し、環境意識の高まりに応えるのがねらいです。

再生プラスチックは、熱を加えるリサイクルの過程で粒のような黒色の部分が残り、白や透明な素材が多い白物家電では利用が進んでいませんでした。

▽日立は、掃除機の新製品で多くの部品に再生プラスチックを採用しました。

黒色を基調にすることで、デザインに大きく影響する表面の部分にも再生プラスチックを使っています。

会社は洗濯機や冷蔵庫でもグレーや半透明の黒色の部品を採用する形で取り組みに力を入れています。

また
▽パナソニックは、ことし発売した洗濯機の主要部品に再生プラスチックを使っています。

添加剤の配合などを工夫し、部品の強度を高めることで、振動などの負担がかかる脱水受けの部分に採用しました。

白物家電への再生プラスチックの採用は、これまで消費者の抵抗感もあって取り組みが進んでいませんでしたが、環境意識が高まるなか、さまざまな工夫によって採用する動きがメーカー各社の間でさらに広がりそうです。