新春の「歌会始」入選者決まる 新潟市の高校生など10人

新春に皇居で行われる「歌会始」の入選者に、新潟市の高校生など10人が選ばれました。

今回の歌会始のお題は「和」で、全国と海外から合わせて1万5000首余りの短歌が寄せられました。

この中から、
▽新潟市の高校2年生、神田日陽里さん(17)や
▽香川県丸亀市の主婦、岩倉由枝さん(72)
それに
▽宇都宮市の元教員、古橋正好さん(88)
など10人が入選しました。

このうち、最年少の神田さんは、なんとなく友人の意見に同調してしまう自分への葛藤を詠んだということで「自信がなくて、まさか選ばれるとは思っていなかったので、本当に驚いているし、うれしいです」と話しています。

岩倉さんは、夫とともに菓子店を営んでいたことを思い浮かべて詠んだということで、「びっくりしました。人生で一番というくらいうれしいです」と話しています。

また、最年長の古橋さんは、教員時代の経験などをもとに、子どもたちに日本の伝統文化を引き継いで健やかに育ってほしいと願って詠んだということで「大変光栄です。歌を選ぶ際に関わった方と歌の神様に感謝しています」と話しています。

一方、天皇陛下から歌を詠むように指名された「召人」には、歴史学者の栄原永遠男さん(77)が選ばれました。

歌会始は、来年1月19日に皇居・宮殿で開かれ、入選した人たちの歌は、天皇皇后両陛下や皇族方の歌とともに披露されます。