フィギュア 全日本選手権 アイスダンス 小松原組が逆転優勝

フィギュアスケートの全日本選手権は24日、アイスダンス後半のフリーダンスが行われ、小松原美里選手と夫の尊選手のカップルが前半2位からの逆転で2大会ぶり5回目の優勝を果たしました。

長野市で開催されているフィギュアスケートの全日本選手権は24日、アイスダンス後半のフリーダンスが行われました。

前半2位でスタートした小松原美里選手と、夫の尊選手のカップルは、前半のリズムダンスとは打って変わってゆったりとしたテンポの曲にあわせて踊り出し、冒頭、互いに片足でのターンを繰り返す『ツイズル』では、そろって最高評価を獲得しました。

このあとの回転を伴うリフトでも最高評価を得るなど息の合った演技で会場を沸かせた2人は、フリーで107.50、リズムダンスとの合計得点を178.39として逆転で2大会ぶり5回目の優勝を果たしました。

ことし5月に結成したばかりながら、前半でトップに立った田中梓沙選手と西山真瑚選手のカップルは、終盤のステップでズレが出て出来栄え点で減点されるなどし、合計得点は176.43と小松原組にわずかに及ばず2位でした。

3位は、フリーダンスでは全体トップの得点をマークした吉田唄菜選手と森田真沙也選手のカップルでした。

結成8年目の小松原カップル 優勝は5回目

小松原美里選手と夫の尊選手のカップルは結成8年目のベテランらしい完成度の高い演技で5回目の優勝を果たしました。

美里選手は「これだけたくさんのお客さんに応援していただける中でものすごくテンションが上がったり緊張してしまったりするところでどれだけふだんどおりに演技できるかを意識した。それができて良かった」と振り返りました。

また尊選手は「この舞台でまた優勝できたことを心から光栄に思う。3年前もこの会場で優勝できていたので自分の中でその時のことを思い出しながらいい演技ができた」と話しました。

今大会は若い選手が台頭し、国内での競争が激しくなっていることについて美里選手は「若手も思いっきり滑っているので、自分たちも負けないようにまだまだ自分たちの可能性をどんどん伸ばしていきたい」と話していました。