日大アメフト部 “新たな部を立ち上げる方向” 部員などへ説明

日本大学は一連の薬物事件を受けて廃部を決めたアメリカンフットボール部について、21日夜、部員や保護者などへの説明会を開きました。出席者によりますと、大学側は廃部の経緯を説明した上で、これまでどおり予算面などで優遇される競技部として新たな部を立ち上げる方向性を示したということです。

日本大学アメリカンフットボール部の部員4人が逮捕や書類送検された薬物事件をめぐって、大学は今月15日に開かれた臨時の理事会で廃部にすることを正式に決めました。

21日夜の説明会は東京 千代田区の日本大学本部でおよそ2時間半にわたって非公開で行われ、部員や保護者、それに来年度、推薦入学で入部する予定の高校生の保護者などが出席しました。

出席者によりますと、説明会には林真理子理事長は出席せず主に澤田康広副学長が発言し、理事会で賛成11、反対9の僅差で廃部が決まった経緯に加えて、今後、部員に不利益が生じないように新たな受け皿をつくるとしていた支援策について説明がありました。

この中では具体的な結論は出ていないもののこれまでどおり予算面で優遇され、推薦入学で入部する学生も受け入れられる競技部として新たな部を立ち上げる方向性が示されたということです。

これに対して部員や保護者からは「すぐ受け皿をつくるのになぜ廃部にしなければならなかったのか」など不満を訴える声が出ていたということです。