トランプ氏の大統領選立候補の資格認めず コロラド州最高裁

アメリカ西部コロラド州の最高裁判所は、おととし連邦議会に支持者らが乱入した事件をめぐり、トランプ前大統領はコロラド州では大統領選挙に向け立候補する資格を認めないという判断を示しました。今後の選挙戦への影響が注目されます。

アメリカ西部コロラド州の最高裁判所は、トランプ前大統領がおととし、連邦議会に支持者らが乱入した事件に関わったとして、大統領選挙への立候補資格を認めないよう求めて有権者が訴えていた裁判で、19日に判断を示しました。

この中で州の最高裁判所は、連邦議会に支持者らが乱入した事件が「反乱」にあたり、トランプ氏が関与したと認定しました。

そのうえで、アメリカの憲法の規定を踏まえ、トランプ氏はコロラド州では大統領選挙の予備選挙に立候補する資格を認めないという判断を示しました。

これに対して、トランプ氏側は連邦最高裁判所に上訴する方針で、審理が認められた場合、判決の効力は一時的に停止されます。

アメリカのメディアによりますと、トランプ氏の立候補資格をめぐる同様の訴えは全米の半数以上の州で出され、複数の州の裁判所で審理されていますが、立候補の資格が認められないという判断が示されたのはこれが初めてだということです。

トランプ氏は来年の大統領選挙に向けて共和党内の支持率がトップですが、今回の判断が今後の選挙戦にどのように影響するのか注目されます。