練馬区教委 有識者委員会設置 児童生徒への性暴力対策見直しへ

東京 練馬区の区立中学校の元校長が女子生徒のわいせつな画像を所持したなどとされる事件を受けて、区の教育委員会は20日、外部の有識者による委員会を設置し、児童や生徒への性暴力を防ぐための対策を見直すことを決めました。

練馬区の教育委員会によりますと、区では今回の事件で、教員を指導する立場にある校長が逮捕された事態を重く受け止め、外部の大学教授や弁護士、それに医師などの有識者による委員会を設置し、対策を抜本的に見直すことを決めました。

委員会は非公開ですが、区によりますと、20日に初会合を開いて、これまで進めてきた教職員への研修の内容などを検証し、来年夏ごろまでに提言として取りまとめる方針です。

また、区の教育委員会では今月から独自の相談窓口も設置し、電話やメールで受け付けることにしています。

練馬区教育委員会教育指導課の山本浩司課長は「これまでの研修は校長を通じて職員を指導するのが前提だったので、その点についても見直しが必要だ。二度と同じような事件を起こさない強い決意で、これまでの取り組みが本当に効果があるのかを見直し、総合的な対策を構築したい」と話していました。