日本海側中心 21~22日ごろ大雪見込み 今季初 警報級おそれも

この冬一番の強い寒気が流れ込む影響で、西日本から北日本の日本海側を中心に21日から翌22日ごろにかけて平地でも大雪となる見込みです。西日本では今シーズン初めて警報級の大雪となるおそれがあり、最新の気象情報に注意してください。

気象庁によりますと、21日から翌22日ごろにかけて上空にこの冬一番の強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まる見込みです。

このため西日本から北日本の日本海側を中心に雪や風が強まって荒れた天気となり、平地でも大雪となるおそれがあります。

特に近畿や中国地方、九州北部のほか、東海の一部では雪が同じところで降り続いたり予想以上に雪雲が発達したりした場合には今シーズン初めての警報級の大雪となるおそれがあります。

21日夕方までの24時間に降る雪の量はいずれも多いところで、
▽北陸と新潟県、近畿、東海、中国地方で20センチから40センチ、
▽長野県で10センチから20センチ、
▽九州北部で5センチから10センチと予想され、その後も雪の量はさらに増える見込みです。

北陸や近畿などでは帯状の雪雲を作り出す「JPCZ」=「日本海寒帯気団収束帯」の影響で日本海から活発な雪雲が断続的に流れ込み、局地的に降雪量が多くなるおそれがあります。

気象庁は積雪や路面の凍結による交通への影響のほか、強風、高波に十分注意するとともに、雪崩や着雪による停電、落雷、竜巻などの激しい突風にも注意するよう呼びかけています。

最新の気象情報に注意してください。

車の立往生に十分注意 不要不急の外出控えて

西日本でも今シーズン初の大雪が予想されていることを受けて、国土交通省と気象庁は車の立往生に十分注意し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。

国土交通省によりますと、今回、大雪が予想される地域では車の立往生が起きるおそれがあります。

去年12月の大雪の際には新潟県の国道で大規模な車の立往生が発生し、解消されるまでに38時間かかりました。

立往生を防ぐため雪の降り方によっては、高速道路に加えて並走する国道も同時に通行止めになる可能性もあるということです。

また、電車などの公共交通機関も遅れが出たり運休したりするおそれがあります。

国土交通省と気象庁は、大雪が予想される場合はテレワークを活用するなど不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。

そのうえでやむをえず車を運転する際は、う回など交通ルートの見直しのほか、冬用タイヤやチェーンの装着を徹底し、十分な時間の余裕を持って行動するよう呼びかけています。