太宰治ゆかりの「こ線橋」規制後も写真収める人の姿 東京 三鷹

老朽化で撤去される東京 三鷹市にある作家、太宰治ゆかりのこ線橋は立ち入ることができなくなった18日も名残惜しそうに写真に収める人たちの姿が見られました。

94年前に建設されたJR三鷹駅の300メートルほど西側にあるこ線橋は老朽化に伴って撤去されることになり、17日まで最後の渡り納めとなる催しが開かれました。

一夜明けた18日からは橋の両端の入り口にフェンスなどが設置され、立ち入りができなくなりましたが、それでも撤去される前の様子を写真に収める人たちの姿が見られました。

近くに住む60代の女性は「上からの眺めがすごく好きで子どものころからよく訪れていました。いざ撤去されるとなると名残惜しいです」と話していました。

太宰ゆかりの場所を巡るツアーのガイドを務めてきた小谷野芳文さんは三鷹駅周辺にあった太宰の仕事場や行きつけの店とともにこ線橋を紹介してきました。

小谷野さんは「当時のまま残っているのはこ線橋だけなのでさみしいですが、役割を終えたのかなと思います。富士山もよく見えて、多くの人が気に入った場所だったと思います」と話していました。