真冬に咲く「啓翁桜」 出荷が本格化 山形

山形県が全国一の出荷量を誇る真冬に咲く桜、「啓翁桜」の出荷が本格的に始まりました。

「啓翁桜」は切り取った枝を温室で栽培することで真冬に花を咲かせる桜で、山形県が全国で最も出荷量が多くなっています。

産地の一つ、東根市では18日から出荷が本格的に始まり、栽培施設で行われた出発式には生産者や農協の職員などおよそ80人が出席しました。

はじめに、東根市農業協同組合の松浦洋二組合長が「啓翁桜を多くの人が待っているのでけがのないよう出荷作業を頑張ってもらいたい」とあいさつしました。

続いて、啓翁桜を積んだトラックの前でテープカットが行われ、全国各地に向けて出発していきました。

東根市農協によりますと年内の出荷量は去年と同じ18万本を予定していて、8割余りが個人向けだということです。

啓翁桜の生産組合の清野周治組合長は「夏場の高温の影響を心配したが、何とか順調に育ってくれてほっとしている。それぞれの家庭で花を見てもらって、さわやかな気持ちで新年を迎えてもらいたい」と話していました。

啓翁桜の出荷は来年4月上旬まで続きます。