古着などの露店並ぶ「世田谷のボロ市」にぎわう 東京

400年以上の歴史があり、古着や骨とう品などの露店が並ぶ、「ボロ市」が東京・世田谷区で開かれ、大勢の客でにぎわっています。

「世田谷のボロ市」は400年余り前の安土桃山時代に始まったとされ明治になってからは、古着やボロ布が多く売られるようになったことから「ボロ市」と呼ばれています。

東急世田谷線の世田谷駅周辺には古着や骨とう品を中心にさまざまな商品を販売するおよそ600店が並び、多くの人でにぎわっています。

古い着物の生地などを扱う店では、訪れた人が柄や素材を確認しながら商品を選んでいました。

都内の60代の女性は「洋裁用の布を買いたくて、ボロ市の開催を心待ちにしていました。持ってきたスーツケースがいっぱいになるくらい買えたのでとても満足です」と話していました。

ボロ市は新型コロナウイルスの影響で、これまで中止や縮小が続いてきましたが今年度は規模も開催時間も例年どおりとなり、出店数も徐々に戻ってきているということです。

会場にはつきたての餅を使った名物の「代官餅」も販売され、ボロ市でしか購入できないことから長い列ができていました。

横浜市から「代官餅」を買いに来たという60代の女性は「1時間半くらい並んでようやく買えました。おいしくて毎年楽しみにしています」と話していました。

「世田谷のボロ市」は、16日は午後8時まで開かれ、年が明けた来月15日と16日にも開催されます。