JAL 約20年ぶり刷新の「フラッグシップ」 新型機が羽田に到着

日本航空が来月下旬から導入する国際線の新型機が15日、羽田空港に到着しました。この会社が国際線向けの代表的な機体、いわゆる「フラッグシップ」を刷新するのは、およそ20年ぶりです。

日本航空は、来月下旬から羽田とニューヨークを結ぶ路線にエアバス社のA350ー1000型機を導入しますが、15日この機体が羽田空港に到着しました。

この航空会社では、これまでボーイング社の777型機を国際線向けの代表的な機体である「フラッグシップ」として使用してきましたが、今回、およそ20年ぶりに刷新します。

15日、羽田空港で行われた式典では、新型機を操縦した南剛士機長が「長い年月をかけて準備を進めてきた飛行機だ。低燃費で運航でき、環境を考えていく航空会社としての責務を果たしていく」とあいさつしました。

新たに導入する機体は、これまでの機体より二酸化炭素の排出量を最大で25%削減できるということで、日本から出発する便については、燃料の1%分を植物などを原料とする次世代の航空燃料、「SAF」に置き換えることにしています。

航空業界では、ANAホールディングスが来年2月から、子会社を通じて成田とタイのバンコクを結ぶ路線を就航させることにしていて、回復傾向にある国際線の需要を取り込もうとする動きが活発になっています。