ラスベガスの大学 銃撃事件の犠牲者 日本人准教授ら3人を追悼

アメリカ西部ネバダ州のラスベガスにある大学で今月起きた銃撃事件で、日本人の准教授を含む3人の犠牲者を追悼する集会が開かれました。

アメリカのネバダ大学ラスベガス校で、今月6日、起きた銃撃事件では、この大学の准教授、武丸直子さん(69)など教員3人が死亡し、容疑者の67歳の男が警察官に射殺されました。

13日、事件の起きた大学で、犠牲になった3人を追悼する集会が開かれ、大学の関係者や学生など、およそ1000人が集まり、交流のあった人たちがスピーチを行いました。

このうち同僚の研究者は、武丸さんの研究に打ち込むひたむきな姿勢を紹介し「私たちは自分たちの研究について何度も議論してきました。今回の事件で私たちは一級の社会言語学者を失ってしまいました」と述べました。

また、10年ほど前に武丸さんの授業を受けていたという男性は、教室に姿を見せない学生を心配した武丸さんが授業をいったん止めて安否を確認し、無事だとわかったうえで再開したというエピソードを紹介し、人柄をしのんでいました。

大学には、犠牲になった3人の写真を掲げたボードが設置されていて、訪れた人たちが花を手向けたりメッセージカードを寄せたりしていました。

武丸さんから学んでいたという学生は「武丸先生の日本語のクラスが大好きで次の授業が楽しみでした。事件が起きたことをとても悲しく思います」と話していました。