円相場 一時 1ドル=140円台後半まで値上がり 約4か月半ぶり

14日の東京外国為替市場は、アメリカが早期に利下げを行うとの観測が広がったことで急速に円高ドル安が進み、円相場は一時、およそ4か月半ぶりに1ドル=140円台後半まで値上がりしました。

14日の東京外国為替市場では、ドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は昼すぎに1ドル=140円台後半まで値上がりしました。

140円台をつけたのはことし7月31日以来、およそ4か月半ぶりです。

円高ドル安が進んだのは、日本時間の14日未明に公表されたFRB=連邦準備制度理事会の会合の結果やパウエル議長の会見を受けてFRBが早期に利下げを行うとの観測が広がったためです。

円相場は、FRBの会合の結果が公表される前は1ドル=145円台前半で取り引きされていましたが、そこから4円以上、円高ドル安が進んだことになります。

午後5時時点の円相場は、13日と比べて3円81銭円高ドル安の1ドル=142円~142円2銭でした。

また、ユーロに対しては、13日と比べて2円74銭円高ユーロ安の1ユーロ=154円52~56銭でした。

ユーロはドルに対して、1ユーロ=1.0881~82ドルでした。

市場関係者は「来週、日銀が金融政策を決める会合を開くが、市場では金融緩和策を修正するタイミングが近づいているという観測から円高がさらに進むのではないかという見方もあり、会合の内容に注目が集まっている」と話しています。