“オスプレイの安全確保は最優先事項” 日米防衛相が電話会談

鹿児島県の屋久島沖でオスプレイが墜落した事故のあと、初めてとなる日米の防衛相による電話会談が12日夜に行われ、木原防衛大臣は日本に配備されているオスプレイは安全性が確認されてから飛行を再開するよう要請し、両者は安全確保は日米共通の最優先事項だという認識で一致しました。

先月29日、鹿児島県の屋久島沖でアメリカ空軍のオスプレイが墜落し、この事故を受けてアメリカ軍は世界に配備しているすべての種類のオスプレイの飛行を停止したと発表しています。

この事故のあと初めてとなる、木原防衛大臣とアメリカのオースティン国防長官による電話会談が12日夜行われ、木原大臣は事故の状況や安全対策について情報提供を求めた上で、日本に配備されているオスプレイは安全性が確認されてから飛行を再開するよう要請しました。

これに対しオースティン国防長官は、アメリカにとって隊員と日本の安全が最優先だという考えを示しました。

そして両者は、飛行の安全確保は日米共通の最優先事項だという認識で一致しました。

また会談では、イスラエルと敵対するイエメンの反政府勢力、フーシ派が、イエメン沖を航行するタンカーを攻撃していることを念頭に、国際社会の平和と安定のため連携して対応していくことを確認しました。

この問題をめぐり、アメリカ政府は同盟国などの艦船も参加する海上での活動について協議していることを明らかにしていて、それについても意見を交わしたものとみられます。