ラグビーリーグワンが開幕 W杯で活躍の外国人選手も出場

ラグビーのリーグワンが9日開幕しました。昨シーズン5位からの巻き返しを目指す東芝ブレイブルーパス東京は、ニュージーランド代表でワールドカップを沸かせたリッチー・モウンガ選手とシャノン・フリゼル選手の活躍で静岡ブルーレヴズに43対30で勝ちました。

リーチ マイケル選手(日本代表)

3シーズン目を迎えたラグビーのリーグワンは、1部にあたる「ディビジョン1」から「ディビジョン3」までの23チームが参加して9日に開幕しました。

このうち、「ディビジョン1」は4試合が行われ、東京 調布市の味の素スタジアムでは昨シーズン5位のブレイブルーパスと8位のブルーレヴズが対戦しました。

ブレイブルーパスは今シーズンワールドカップフランス大会で準優勝したニュージーランド代表の主力、スタンドオフのモウンガ選手と、フォワードのフリゼル選手が新たに加入し、そろって先発出場しました。

リッチー・モウンガ選手(ニュージーランド代表)

このうち、司令塔のモウンガ選手は視野の広さを生かした的確なパスでトライをアシストしたほか、ピンチでは鋭いタックルで相手の攻撃を止めました。

また、フリゼル選手は持ち味のパワーを生かし、相手のタックルを跳ね返してたびたび突破を見せて、ブレイブルーパスの攻撃をけん引しました。

ジョネ・ナイカブラ選手(日本代表)が4トライの活躍

ブレイブルーパスは日本代表で活躍したウイングのジョネ・ナイカブラ選手が2人のアシストでトライを決めるなど4トライと活躍し、43対30で今シーズンの初戦に勝利しました。

世界のトップ選手が集い、3シーズン目を迎えたリーグワンは、2024年5月までの日程でリーグ戦やプレーオフなどが行われます。

トヨタヴェルブリッツのニュージーランド代表 スミス選手(左)バレット選手(右)

《東芝ブレイブルーパス東京 選手の談話》

【ジョネ・ナイカブラ選手】
4トライを奪う活躍をみせたジョネ・ナイカブラ選手は「4トライも決められると思っていなかった。チームメートが作ったチャンスを確実にトライしたいと思っていたので、それができてよかった」と振り返りました。新加入のリッチー・モウンガ選手やシャノン・フリゼル選手については「彼らのパスからトライを決めることができた。初めて公式戦で一緒にプレーできてうれしかった」と笑顔で話しました。

今後に向けて「初戦に勝てたことはうれしいが、この試合で学んだことを今後の試合に生かしていきたい」と気を引き締めていました。

【リッチー・モウンガ選手】
世界一のスタンドオフとも言われ、注目を集めたリッチー・モウンガ選手は「テンポがすごく速い試合だった。開幕戦で勝利できたことはうれしく思う」とデビュー戦の感想を話しました。一方で「勝てたことはうれしいが、自分のできは50点ぐらい。課題はあると感じた。次にグラウンドに立ったときに生かしていきたい」と話しました。

次の試合は、ともに東京・府中市に本拠地を置く東京サントリーサンゴリアスとの“府中ダービー”で、そこに向けて「わくわくしているし、チームにとって大事な試合になる。きょうの試合を振り返って、そこからいいパフォーマンスにつなげていきたい」と意気込んでいました。

【シャノン・フリゼル選手】
力強いプレーを見せたシャノン・フリゼル選手は「予想していたとおり、日本のラグビーは速かったが、楽しむことができた。チームが勝てたことで、それなりに満足している」とデビュー戦を振り返りました。力強い突破を見せた場面については「相手が疲れていたのもあると思うが、そういったプレーができてよかった。準備の段階から自分の前に見えているものに反応してプレーしていこうと話していて、それがうまくできた」と話していました。

会場には1万1553人の観客が訪れ、フリゼル選手は「多くのファンが来てくれたことはよかったし、試合後にはファンと交流できてうれしかった。これから毎週、毎週、目の前の試合に集中していきたい」と笑顔で話していました。