ガザ地区への人道支援 “アメリカ主導での実施”を強調

アメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は8日、記者団に対し、ガザ地区の人道状況について、「われわれは国際的な懸念を共有している。人道面で極度に困難な状況を緩和するためにできることはすべて行う」と述べました。

その上で、ガザ地区に搬入する水や食料、医薬品を載せたアメリカ軍の輸送機が8日、新たにエジプトに到着したとして、アメリカが支援拡大に向けた取り組みを主導していると強調しました。

また、カービー調整官はガザ地区とイスラエル側との境界にあるケレム・シャローム検問所で支援物資を搬入するトラックの検査を始めることで、イスラエル側が調整を進めていると明らかにしました。

ガザ地区には現在、検査が済んだ支援物資がエジプトとの境界にあるラファ検問所から運び込まれていますが、アメリカメディアは検査の場所が増えることでガザ地区に届けられる物資の量の増加につながる可能性があると伝えています。

カービー調整官はアメリカ側が働きかけていたものだとした上で、速やかに検査が始まることに期待感を示しました。

また、カービー調整官はガザ地区でのイスラエル軍の攻撃について、「民間人の犠牲を減らすためにもっとできることがあると認識しており、そのためにイスラエル側と協力し続ける」と述べました。