米 ラスベガスの大学 銃撃事件 犠牲者の1人は日本人女性

アメリカ西部ネバダ州のラスベガスにある大学で6日起きた銃撃事件で、死亡した3人のうち1人はこの大学で日本語などを教えていた60代の日本人女性であることがわかりました。

容疑者は現場で射殺されていて、警察は事件の背景を詳しく調べています。

アメリカ西部ネバダ州にあるネバダ大学ラスベガス校で6日、銃撃事件があり、この大学の教授ら3人が死亡しました。

サンフランシスコにある日本総領事館によりますと、このうち1人は60代の日本人女性だということです。

大学などによりますと、死亡した女性はこの大学の准教授で日本語や日本文化などを教えていたタケマル・ナオコさん(69)だということです。

大学はタケマル准教授について、「彼女は著名な学者、作家、そして受賞歴のある教育者であり、この大学で教え始めてから20年を迎えたばかりだった。学生たちに対してとても献身的だった」として、哀悼の意を示しました。

警察によりますと、容疑者は67歳の男で、現場に駆けつけた警察官に射殺されたということです。

男は別の大学の元教授で、ネバダ州のいくつかの大学に応募したものの採用されずにいたということで、警察は事件の背景を詳しく調べています。

バイデン大統領 “銃規制の強化が必要”

バイデン大統領は8日、訪問先の西部ネバダ州で行った演説の中で銃撃事件について触れ、「銃による恐ろしい暴力によって心を引き裂かれた遺族の方たちに祈りを捧げる」と述べて、タケマルさんら犠牲者3人の死を悼みました。

また、アメリカでは銃による犯罪が後を絶たないとしたうえで、「これは普通のことではないし、絶対に普通のこととしてはならない」と述べて、銃規制の強化が必要だと訴えました。