プロ野球選手会 FAの権利 取得期間短縮“ゼロベースで検討を”

日本プロ野球選手会は7日総会を開き、NPB=日本野球機構と協議を重ねているFA=フリーエージェントの権利の取得期間の短縮について、今の制度をベースにせず、ゼロベースで検討していくことをNPB側に求めていくことを決めました。

日本プロ野球選手会は7日、大阪市内のホテルで総会を開き、12球団から25人の選手が出席しました。

終了後の会見で、選手会長を務める広島の會澤翼選手は
▽これまでFAの短縮についてNPBと話し合ってきた一方、協議が進んでいないことを明かしたうえで、
▽今の制度をベースにせず、FAの権利そのものが必要かどうかも含めてゼロベースで検討するようNPB側に求めていくことを決めたと明らかにしました。

移籍先を自由に探すことのできるFAの権利について、現在、取得には1軍の出場選手登録145日を1シーズン、1年と換算し、国内が7年から8年、海外移籍で9年が必要となっています。

日本プロ野球選手会はNPB側に対し、当初、国内、海外ともに一律6年に短縮するよう求め、その後、双方で譲歩する案も示されていますが、協議はまとまっていません。

會澤選手会長は、「スポーツを取り巻く環境が変化している中で、プロ野球の未来を見て選手会とNPBそれぞれゼロベースで設計し、それをたたき台にして交渉を続ける内容となった。一緒に作り上げていきたい」と話していました。