日大アメフト部 “部員への説明会で部の存続求める声”

日本大学アメリカンフットボール部の薬物事件を受けた廃部の方針をめぐって、6日夜に開かれた部員などへの説明会について、NHKが関係者への取材を進めた結果、意見を述べた部員のほとんどが部の存続を求めたことがわかりました。

6日夜の説明会は非公開で、対面とオンラインの併用で行われました。

大学によりますと、会場には部員61人が集まり、保護者などを含む151人がオンラインで参加したということです。

この中で大学側は、出された意見はすべて林真理子理事長に伝えるとして、部員たちに意見を求めたということです。

NHKが関係者への取材を進めた結果、発言した部員は20人ほどで、そのほとんどが部の存続を求めたことがわかりました。

このうち部員の1人は「薬物事件に関与したとされる人たちは一緒に大学日本一を目指してやってきた仲間だった。それはすごく悔しい。もう一度、このチームが再開できるチャンスをもらうために、廃部の方針は考え直してほしい」と訴えたということです。

また、ほかのメンバーからも「自分のようにアメフト部への入部をきっかけに日大に入ってよかったとか、4年間頑張ろうと思った学生もいるので、廃部にはしてほしくない」などと、部の存続を求める声が続いたということです。

一方、「自分自身、お酒もたばこもやったことがないし、多くの部員は真面目にやってきた。真面目な部員もまとめて責任を取らされるのは違うと思う」とか、「薬物の問題を知らずに入学して、逮捕者が出たことでアメフトが続けられなくなった。何も知らなかった部員にも責任を押しつけるのはおかしい」などと、連帯責任という形になるのは納得できないという意見も出たということです。

アメフト部の廃部の方針をめぐっては、林理事長が今月4日の記者会見で理事会で継続審議していくことを強調しています。