滋賀 彦根城でことし1年のほこりを払う 恒例の“すす払い”

滋賀県彦根市の国宝・彦根城で、新年を前に、ことし1年のほこりを払う恒例の「すす払い」が行われました。

彦根城のすす払いは午前9時ごろから行われ、城の管理センターの職員31人が高さ21メートルの天守に登りました。

命綱とヘルメットをつけた職員たちは天守の窓から身を乗り出し、柄の長いほうきを使って、屋根のひさしや壁についたほこりを落としていました。

また、天守の中でははしごに登って「はり」のほこりを払ったり、ぞうきんで床を拭いたりして1年間の汚れを丁寧に落としていました。

管理センターによりますと、ことし、彦根城を訪れる観光客の数はおよそ65万人になると予想され、4年前、新型コロナが感染拡大する前の9割ほどまで回復する見通しだということです。

彦根城運営管理センターの宮川敏明所長は、「コロナ前の活気が戻ってきています。来年はきれいになった彦根城でより多くの人を迎えたいです」と話していました。

彦根城では年末にかけて門松やしめ縄を飾りつけ、新年を迎える準備を整えることにしています。