イスラエル軍 ガザ地区南部でも地上侵攻 犠牲者の増加懸念

イスラエル軍はガザ地区の北部に続いて南部でも地上侵攻を開始し、4日、南部ハンユニスの一部の地区住民に対しさらに南に退避するよう通告し、作戦エリアを拡大する構えです。ガザ地区南部には北部から逃れてきた多くの住民が身を寄せているだけに犠牲者がさらに増える懸念が強まっています。

イスラエル軍は3日、ガザ地区の北部に続いて南部でも地上侵攻を開始したことを明らかにし、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは南部の中心都市ハンユニスなど各地で激しい爆撃が行われたと伝えています。

4日朝、イスラエル軍のアラビア語の報道官はSNSを通じてハンユニスの一部の地区住民に対しさらに南のラファの方面に退避するよう通告し、作戦エリアを拡大する構えです。

ただ、NHKガザ事務所のスタッフによりますと、電力が不足するガザ地区ではインターネットはつながりにくくSNSを利用できる人が限られているほか、退避先と示しているラファでもイスラエル軍はここ数日、空爆を行っています。

またイスラエル軍は4日朝、ガザ地区全域でおよそ200のハマスの標的に空爆を行ったと発表し、このうち北部のベイトハヌーンでは学校の中に爆発物や武器庫などが隠されたハマスの拠点があったとしています。

これに対し、ハマスは北部のベイトラヒヤでイスラエル軍の戦車に反撃したほか、イスラエル南部のアシュケロンに多数のロケット弾を発射したとSNSに投稿し、徹底抗戦の姿勢を示しています。

ガザ地区の保健当局によりますと、1日に戦闘が再開してからこの3日間でガザ地区では少なくとも316人が死亡し、これまでの死者数は合わせて1万5523人に上っています。

ガザ地区南部には、北部から逃れた多くの住民が身を寄せているだけにイスラエル軍による南部への新たな地上侵攻で犠牲者がさらに増える懸念が強まっています。