【詳細】日本大学アメフト部めぐり 林真理子理事長が会見

日本大学はアメリカンフットボール部の薬物事件の対応をめぐり、林真理子理事長らが出席して記者会見を開きました。

内容を詳しくお伝えします。

午後4時 会見始まる

日本大学の会見が午後4時から都内の会場で始まりました。

会見には、林真理子理事長と益子俊志スポーツ科学部長、それに今後の対応方針を検討する会議で議長を務めた久保利英明弁護士の3人が出席しています。

林理事長 “改めて深くおわび申し上げます”

会見の冒頭、林真理子理事長は「学生と保護者、卒業生をはじめとして、関係者の皆様方に大変なご心配とご迷惑をおかけしましたことを改めて深くおわび申し上げます」と述べました。

林理事長 これまでの経緯を説明

林理事長はこれまでの経緯について「報告書の内容をもとに再発防止策や関係者の責任の所在を検討し、今後の対応および方針として11月30日に文部科学省に提出しました。第三者委員会報告書では理事長である私や酒井学長が報告義務を果たさなかったことによるガバナンスの機能不全や大麻の可能性が高い植物片が入った缶の取り扱いを巡る澤田副学長の判断の誤り、また一連の報道対応など多岐にわたる問題点を指摘していただきました。日本大学はこの報告書をもとに改善計画や責任の所在を検討するため、11月16日にワーキンググループを発展させた第三者委員会答申検討会議を設置しました」と述べました。

林理事長 “改革に全力を注いでいく”

林真理子理事長は、「第三者委員会の答申の検討会議では、ガバナンス体制を根本的に見直す改善策として理事長をはじめとする各役員や理事会などのあり方の見直しや学校管理を法人が適正に実施できる体制の整備、各種規定の整備や研修の実施などによりコンプライアンス順守や統制を徹底することなどを挙げていただいた」と述べました。

その上で、「法人として、改善計画を断固たる決意で実行し、一連の不祥事の不適切な原因の除去と改革に全力を注いでいく」と述べました。

久保利弁護士 “検討会議 原因は「ムラ社会の存在」など”

久保利弁護士は、検討会議の概要を説明し、事案の原因について「第三者委員会が具体的に踏み込まなかった組織風土を検討したが、その原因は『すべてを内部でおさめる”ムラ社会”の存在』、『情報伝達を阻害する秘密主義』、『学外者を排除する排外主義』だと指摘した」と述べました。

久保利弁護士 “林理事長の責任 決して軽くはない”

久保利弁護士は、林理事長の責任について「林理事長は大麻の疑惑について、澤田副学長らに具体的な指示をしなかったり危機管理総括責任者である常務理事や理事会などに適宜報告しなかったりしたほかメディアに対して危機管理広報の本質に反する発言をしたことなどが不適切な行為とされた。これらの行為は危機管理規程や役員規程に違反し、正確な広報を行うという職務上の義務に反する行為だ。また、アメリカンフットボール部の無期限活動停止処分の解除にあたっても、澤田副学長が十分な情報を提供していなかったとはいえ、不適切な判断をした責任がある。以上の行為は、危機管理規程および理事長の職務に対する理解が不足していたためと考えられ、今回の事案における林理事長の責任は決して軽くはないと言える。一方で理事長が正しい判断を行うための十分な情報が報告されなかったり、報告が遅れたりしていたのも事実だ。第三者委員会も認めるように経営改革が実行中であったことから組織全体の支援体制にも反省や改善すべき点があったと思う」と述べました。

久保利弁護士 “酒井学長の責任は重い”

久保利弁護士は酒井学長の責任について、「植物片が部員寮で見つかったものの、保管などに関する澤田副学長の不適切な対応を是正せず、監督義務を怠ったことや、危機管理規程に違反する澤田副学長の行為を追認したことなど、不適切な行為がいくつも指摘された。これらの行為はいずれも注意義務違反など役員規程にも違反している。澤田副学長に問題の対応を委ねた事による責任は重い」などと指摘しました。

久保利弁護士 “澤田副学長の責任 きわめて重い”

久保利弁護士は澤田副学長の責任について、ことし7月に実施した部員寮の調査で大麻である可能性が高い植物片が保管されていた管が発見された際、独断で12日間、大学本部で保管したと指摘しました。そして、「学生を自首させるためという教育的配慮から一時的に保管したのだとしても12日間という期間は証拠の隠蔽を疑われるほど長かったというべきだ。注意義務違反になりうるもので役員規程にも反していた。またこの保管について、8月の記者会見で強引に正当化したことなどの行為は法人の社会的信用を著しく失墜させた最大の原因であり、澤田副学長の責任はきわめて重大だ」などと述べました。

さらに「アメフト部の活動停止処分の解除が検討された際に澤田副学長が違法薬物に関与の疑いがある部員が複数いるという情報を提供しなかったため十分な情報がないまま本法人で不適切な判断が下されており責任はきわめて重大」とも指摘しました。

そして「このほかことし6月に警視庁から大麻使用に関する情報を伝えられた際に危機管理総括責任者である常務理事に報告しなかったことなどにも責任が認められる」とし、「複数の不適切行為に鑑みれば日本大学の信用と名誉が著しく傷つけられたその責任は澤田副学長にあり違法薬物に関する情報を独占して理事会や、理事会等によるガバナンス欠如の原因となった点も含め本学は澤田副学長の責任はきわめて重いと結論付けた」と述べました。

林理事長 “自身に対する処分内容 重く受け止める”

林理事長は「自身に対する処分の内容を重く受け止め、理事長としての至らなさを反省するとともに今後本学の学生、生徒、保護者、卒業生をはじめ、関係者の方々を失望させることのないようより一層気を引き締めて改革を成し遂げる責務を全うしてまいりたいと思っております」と述べました。

林理事長 “アメフト部の存続 理事会で継続審議していく”

林理事長はアメリカンフットボール部の存続に関して「アメフト部の今後につきましては理事会で継続審議していくことになります」と述べました。

そのうえで「アメフト部を含む全競技部のガバナンスの再構築に向けて、競技スポーツ部を廃止したうえで、日本大学競技スポーツセンターを新設することを検討し、競技部に対する大学の関わり方を見直してまいります。また、寮生活の監督体制の強化、競技部学生の入試制度の見直しなども行い、競技部の公正公平な運営と活動の透明化を徹底してまいります」と述べました。

益子スポーツ科学部長 “廃部方針 学生の安全担保できないため”

益子スポーツ科学部長は、アメリカンフットボール部の廃部の方針の背景について、「当初は、最初に逮捕された学生の単独犯だと判断したが、大学が管理するアメリカンフットボール部の寮での集団的、常習的なものでないかという結論になった。大学として安全配慮義務があり、部員もしくは各学部の学生の安全を担保しなければならない。どこで線をひくかは難しいが、慎重に議論を重ね大学としてこの管理体制が保証できず責任を持てないことから、部を継続することで一般学生や部に所属する学生の安全を担保できないという結論に至った」と説明しました。

益子スポーツ科学部長 “学生スポーツに立ち返る”

会見の中で、益子俊志スポーツ科学部長は、今回の問題に関与していなかったアメリカンフットボール部の学生や、今後の新入生への対応については、「継続審議中だ」とした上で、「アメフトに限らないが、もう1度日大スポーツ、学生スポーツは何ぞやというところに立ち返って、学生スポーツの意義、価値というものをしっかりと考えて競技スポーツを変えていきたいという方向性になった」と述べました。

益子スポーツ科学部長 “新しい日大スポーツを目指す”

益子俊志スポーツ科学部長は「簡単に廃部だという声が出てきたわけではなくて本当にいろいろな議論が重ねられていた結果であります。そういった中でこういう結論に至ったというのは本当に断腸の思いであります」と述べました。

そのうえで「やっぱりここで今までの古い体質を変えて新しい日大スポーツを目指さなければいけない。今後ただスポーツをやってればいいということではなく、学生として学習状況もしっかり見ていく、学生生活も管理をしていくというところを含めて、今後改革を進めていきたいと考えております」と述べました。

林理事長 “辞任 何度か考えた”

一連の問題を受けて林理事長は「就任して以来、一生懸命改革に向けてやってきたつもりだが、こういう大きな事件が起こることは体質、組織がぜい弱だったなと痛感しております」と述べました。

そして自身が辞任することは考えなかったのかという質問に対しては「何度か考えたこともございますけれども、まだ改革が途中であるということ、いろいろな要因がございますけれども、それについては詳しくここでお話しするつもりはございません」と述べました。

益子スポーツ科学部長 “学生支援体制を検討”

益子スポーツ科学部長は、アメリカンフットボール部の廃部の方針について、まだ決定しているわけではなく、結論は出ていないとしたうえで、「廃部となればプレーするフィールドがなくなる。もちろんアメフトが生きがいだというところもあるだろうが、しっかり勉強する環境は残るし、外部のクラブチームや同好会としてやることは妨げるつもりはない。しっかり学生を支援していく体制内容も含めて検討している」と述べました。

林理事長 “早急に執行部の人事を刷新したい”

林理事長は、執行部の体制について、「早急にやらなければいけないことがいくつかある。理事長直属の部署に法律家を入れるなどもっと強化しなければいけないと思っている」などと述べ、今年度中に人事を刷新したいという考えを示しました。

林理事長 廃部か撤回か 明言を避ける

林理事長は、アメリカンフットボール部の廃部は決定しているのか、それとも今後、撤回する可能性があるのか問われると、「継続審議するということなのでここで詳しいことは申し上げられない」と明言を避けました。

また、結論を出す時期については「できるだけ早いうちにと思っているが、時期はまだ決まっていない」などと述べました。

益子スポーツ科学部長 “連帯責任ではないと考える”

益子スポーツ科学部長は、アメリカンフットボール部の廃部の方針は連帯責任ではないかという指摘について、「今回の事案に関しては連帯責任ではないと考えている。潔白な学生もいると思うしその学生たちは犠牲を被るかもしれないが調査報告も含めて連帯責任だとは、私は考えられない」と述べました。

林理事長 “日大変える大きな柱は競技スポーツと考えている”

林理事長は、今回の問題に取り組む覚悟について問われると、「日大を変えるための大きな柱は競技スポーツだと考えている。日大の学生スポーツを変えれば、日本の学生スポーツを変えることができると私は信じている。この問題に本気で取り組んでいきたい」と述べました。

林理事長 “学生に対しざんきの念に堪えない”

林理事長は、学生の薬物汚染がどこまで広がっていくのかと質問を受けると、「これからの調査でどうなるかわからないが、警察とも連携する態勢を整えている。とにかくきちんと正確に対処するということに尽きると思っている」などと答えました。

また、「学生もこういうものを見せられるのは本当につらく、嫌な気分になると思う。学生に対してざんきの念に堪えない。できるだけ早く解決していきたい」と述べました。

林理事長 “学生の不利益になることは避けたい”

林理事長は学生たちに向けて「私たちは学生の不利益になるようなことはできるだけ避けたいと思って、一生懸命考えておりますのでそういう意味では、私ども日本大学を信頼していただきたい」と述べました。

益子スポーツ科学部長 “残った部員にカウンセラーなど対応”

益子スポーツ科学部長は、アメリカンフットボール部に残っている学生への対応などについて、「部員については、定期的にカウンセラーを送るなど相談を受ける人の数を増やす対応を競技スポーツ部に行ってもらっている。ほかの学生に関しても学生支援室があるので悩みがないかどうかも含め対応している」と述べました。

林理事長 “ガバナンスを検証・監視する部署が必要”

林理事長は、記者から、同じようなことを繰り返さないため、具体的に何が必要かと問われると、「学内にコンプライアンスが効いているのか、ガバナンスが隅々まで届いているのかを検証して、監視する部署が早急に必要だと考えている」と述べました。

林理事長 “学生の皆さんにおわびしたい”

林理事長は、会見に出席した日本大学新聞の学生からなぜこのような問題が起きたのか問われ、「いろいろな問題が積み重なっていると考えている。アメフト問題がいろいろな案件を引き起こすとは全く思っていなかった。私の認識が甘かったということもある」と述べました。

そのうえで「このようにマスコミからも批判を受けるような状態になり学生や生徒の皆さんにおわびしたい」と述べました。

午後6時44分 会見終了

午後4時から始まった日本大学の会見は、林理事長が謝罪したあと理事長や益子スポーツ科学部長、それに今後の対応方針を検討する会議で議長を務めた久保利弁護士の3人が記者からの質問に答える形で進みました。

会見にはおよそ150人の報道陣が出席し2時間半以上続き午後6時44分に終了しました。

“なぜ対面でないのか” 部員たちの悲痛な声

日本大学アメリカンフットボール部が廃部となる方針を受けてNHKが関係者から入手した部内のやりとりを記したメッセージアプリの文面には、部員たちが詳しい説明がなく物事が進んでいく状況にやりきれない思いを訴える悲痛な声が記されています。

先月28日競技スポーツ運営委員会で廃部の方針が示された夜、日大アメフト部の中村敏英監督から部員に対して方針を知らせるメッセージが送られました。

そこには「アメフト部関係各位。つい先ほど大学本部から連絡があり、本日行われた競技スポーツ運営委員会の決定により、アメフト部は廃部となることが決まりましたので報告します。現時点ではこれ以上の情報はいただけておりません。しかし、廃部となることを先に外部から知ることがないように、まず結論だけでも先に連絡するようにとのことでした。今後のことや、経緯や理由について改めて大学から説明があるとのことでした」と記されていました。

そして今月1日、中村監督から再び連絡があり、6日に大学側からオンラインで部内向けに今後の方針などを伝える説明会が開かれることが伝えられました。

これに対し、部員たちからは「僕たちの人生がかかった説明会、なぜ対面でないのでしょうか」とか、「私たちに説明する前に4日に世間に公表してなぜ私たち当事者に先に説明がなされないのでしょうか?」とか、「自分たちは廃部になることで人生そのものが大きく左右されます」などという書き込みがありました。
詳しい説明がないまま物事が進んでいく状況に対して部員たちがやりきれない思いを訴える悲痛な声が記されています。

これに対し中村監督は連絡のしかたについて謝罪した上で、「みんなの人生がかかっている問題ですし、多くの方々が心配してくださっている問題なので私は最後の最後まで全力で動きます」と書き込んでいます。

関係者によりますと、その後、部員たちへの説明会は対面とオンラインを交えた形に変更されたということで、部員たちが納得できるような説明があるのか注目されます。

廃部方針にさまざまな意見 ネットで署名活動も

日本大学のアメリカンフットボール部を廃部とする方針をめぐっては、さまざまな意見が出ています。

日本大学のアメフト部OBからは「現役部員はかわいそうだが、廃部はしかたない」といった声がある一方、「処分はあると思ったが、話し合いの場もなくいきなり廃部の方針が出るとは思わなかった」などといった声も出ています。

大学日本一を決める「甲子園ボウル」で日本大学と数々の名勝負を演じてきた関西学院大学アメリカンフットボール部は「複数の逮捕者が出ているとはいえ、特定の学生の事案なのか、チーム全体で責任を負うべきことなのか、警察の捜査による最終結果が出ていない段階で、日本大学がこれほど歴史のある部を廃部とする決定をしたという報道に同じく大学スポーツに携わるものとして驚いています。日本におけるアメリカンフットボールの歴史をともに築いてきた日大フェニックスがなくなるということに、残念という言葉で表せないほどの衝撃を受けています」とのコメントを出しました。

さらに、先月30日には関西学院大学アメフト部のOBとする男性がインターネット上で集めたおよそ1万余りの署名が大学に提出されました。

署名は今も行われていて、今月3日時点で2万7000余りの署名が集まっています。

専門家「学生の声 反映できるような仕組みを作っては」

スポーツのコンプライアンス問題に詳しい追手門学院大学の吉田良治客員教授は、日本大学の会見について「いままで伝わっていることの振り返りや確認を行っているように感じた。アメリカンフットボール部を廃部するかどうかについて継続審議ということばが何回も出ていたが、その過程が明らかになっていない。日大は5年前の『悪質タックル』をめぐる問題もありどうしても注目度が高くなる。できる限り誠実に答えることが大事ではないか」と指摘しました。

また、最も印象に残った点として林真理子 理事長が語った「学生の声をもっと聞くべきだった」という発言を挙げました。

その上で「学生の声を聞いていたら廃部の方針という判断はいまの段階ではできないだろう。学生の声を聞くのは大事なキーワードで、その声を反映できるような仕組みを作ってはどうか」と提言しました。

一方、日大がガバナンスを再構築するため組織体制を見直す方針を示したことについて「今までの体制を一新して大学の経営陣が直轄で組織を管理していくことで、少し発展的になるのかも知れないが、全容が見えてこない」として実効力がある組織に生まれ変わることができるか注視する必要があると指摘しました。

アメフト部の薬物事件とは

日本大学アメリカンフットボール部をめぐっては、大麻などの違法薬物を隠し持っていたなどとしてこれまでに3人が逮捕され、1人が書類送検されています。

部内での大麻の使用が疑われる情報は、去年、複数回にわたって警視庁に寄せられていました。

警視庁はことし8月、東京 中野区のアメフト部の学生寮を捜索し、その2日後には、学生寮で大麻などを隠し持っていたとして3年生の男子部員を逮捕しました。

男子部員はその後、覚醒剤の成分が入った錠剤のかけらを麻薬と勘違いして持っていたとして、麻薬取締法違反の罪で起訴されています。

8月下旬には、ほかの部員も大麻などを所持していた疑いがあるとして、警視庁が再び学生寮を捜索。10月には、4年生の男子部員が都内で密売人から大麻とみられる違法薬物を購入していたとして逮捕され、その後、略式起訴されました。

先月には、別の3年生の男子部員が知人の密売人から大麻とみられる違法薬物を購入していたなどとして麻薬特例法違反の疑いで逮捕されたほか、さらに別の3年生の男子部員が大麻とみられる違法薬物を所持していたとして、麻薬特例法違反の疑いで書類送検されています。

警視庁は寮の中で違法薬物が広がっていたとみて実態を調べています。

名門 日大アメフト部とは

日本大学アメリカンフットボール部は、戦前の1940年に創部された関東の強豪で、83年の歴史がある名門チームです。

チームカラーの赤と「フェニックス」の愛称で知られ、1959年から2003年まで40年以上監督を務めた篠竹幹夫氏の指導のもと、「ショットガン」と呼ばれるパスを多用する攻撃のフォーメーションで日本のアメリカンフットボール界を席けんしました。

そして、1978年からは学生日本一を決める「甲子園ボウル」を5連覇し、歴代優勝回数は関西学院大に次ぐ21回、日本一を決める「ライスボウル」でも優勝4回と輝かしい実績を誇っています。卒業生が社会人リーグのトップチームでも活躍し、長く日本のアメリカンフットボール界をけん引する存在でした。