ラグビー早明戦 100周年は明治勝利 両軍計14トライの激戦制す

ラグビーの関東大学対抗戦でことし100周年を迎えた早稲田大 対 明治大の伝統の一戦は、明治大が早稲田大に58対38で勝ちました。

ラグビーの早稲田大 対 明治大の伝統の一戦は1923年、大正12年に始まり、戦争による中断を挟みながら、ことし100周年を迎えました。国立競技場にはおよそ3万2000人が訪れました。

明治大は、前半5分、敵陣深い位置でのラインアウトからモールで押し込み、最後はフッカーの松下潤一郎選手が飛び込んで先制のトライを決めました。

このあとも接点の勝負で優位に立った明治大は、再び松下選手がラインアウトを起点にトライを決めるなど、前半だけで4つのトライを奪って27対3と大きくリードしました。

明治大は後半も攻撃の手を緩めず、スタンドオフの伊藤耕太郎選手が敵陣で相手のキックをチャージして、そのままトライを決めるなどしてリードを広げました。しかし、このあと早稲田大の猛攻を受けて後半だけで5つのトライを奪われるなど一時、46対38と8点差に迫られました。それでもこのあと2つのトライを決めて突き放した明治大が58対38として節目の一戦で勝利しました。

敗れた早稲田大は後半、キャプテンのフルバック、伊藤大祐選手のトライなどで一気に得点を重ねて追い上げましたが、前半の失点や要所でのミスが響き追いつくことはできませんでした。

これで通算の対戦成績は、明治大の42勝55敗2引き分けとなりました。

関東大学対抗戦は帝京大が2日、慶応大に勝って7戦全勝で優勝を決め、明治大が6勝1敗で2位早稲田大が5勝2敗で3位となりました。
4位の筑波大5位の慶応大までの5チームが全国大学選手権に出場します。

明治大 神鳥監督「これぞ早明戦」

明治大の神鳥裕之監督は「『これぞ早明戦』という試合になった。簡単に諦めない早稲田の粘り強さがあった。後半、ゲーム序盤の内容とは違う景色になったが、選手たちには試合前から『必ず苦しい時間帯はある』と伝えて準備してきた。そのなかで最後にトライを取り返して勝ち切れたことは今後の成長につながった」と振り返っていました。

そして、今後に向けて「いまやっていることをしっかり磨き上げていく。次からは負けたら終わりの厳しい試合になる。さらにレベルアップしていきたい」と全国大学選手権での戦いを見据えていました。

明治大ゲーム主将 山本嶺二郎「勝ち切れたこと今後の成長に」

ゲームキャプテンを務めた明治大のロック、山本嶺二郎選手は100周年を迎えた早明戦について「すばらしい舞台で試合ができたことを誇りに思う。100周年自体にプレッシャーはなく、応援してくれるファンの中で楽しい試合ができた」と振り返りました。試合の内容については「前半、有利に試合を進められたが、後半は早稲田のプライドが見えた。最後に勝ち切れたことは今後の成長につながると思う。接点で縦に突いていこうと試合前から話をしていたなかで1対1の状況を作ってしっかり勢いをつけられた」と話しました。

全国大学選手権に向けては「このあともう一度修正して優勝できるように臨みたい」と話していました。

早稲田大 伊藤大祐主将「保守的になってしまった」

敗れた早稲田大のキャプテン、伊藤大祐選手は「前半、明治に行かれた部分がすべてだ。自分たちはチャレンジャーの立場なのに、保守的になってしまった。攻め込まれたところで自分たちがやりたかった接点の勝負ができなかった」と悔しそうに振り返りました。

一方、全国大学選手権に向けては「ここからはチームとして1年間やってきたことを信じてぶれずにやっていく。また、自分自身のプレーのよしあしでチームの結果が変わると思うので、もう一回ギアを上げて臨みたい」と話していました。