軍事衛星打ち上げの北朝鮮“「偵察衛星運用室」任務着手”発表

北朝鮮は11月、打ち上げた軍事偵察衛星で得られた情報を運用する新たな組織が2日から任務に着手したと発表しました。軍の重要部隊などに情報が提供されるということで、日米韓3か国などの動向に対する監視を強化していく構えです。

3日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、11月21日に打ち上げた軍事偵察衛星をめぐり、国家航空宇宙技術総局のピョンヤン総合管制所に新たに設けられた「偵察衛星運用室」が、2日から任務に着手したと伝えました。

運用室では、偵察衛星で得られた情報を「国の戦争抑止力と認める重要部隊と軍の偵察総局に提供することになる」としています。

北朝鮮はこれまでアメリカのホワイトハウスや国防総省、沖縄にあるアメリカ軍嘉手納基地、それに韓国やグアムにあるアメリカ軍基地などを偵察衛星で試験的に撮影したと主張しています。

北朝鮮国防省は「国の戦争抑止力がより確固たる態勢を整えることになる期待を示した」としていて、日米韓3か国などの動向に対する監視を強化していく構えです。

一方、北朝鮮の偵察衛星について、日米韓3か国は衛星の性能などを慎重に分析するとしています。