鹿児島 出水 養鶏場で鳥インフル疑い 今シーズン全国4例目か

2日、鹿児島県出水市の養鶏場で飼育しているニワトリが死んでいるのが見つかり、県が簡易検査を行ったところ、鳥インフルエンザに感染した疑いがあることがわかりました。今後、遺伝子検査で感染が確認されれば県内の養鶏場では今シーズン初めてで、全国では4例目になります。

県によりますと、2日、およそ2万3000羽のニワトリを飼育している出水市の養鶏場で、複数のニワトリが死んでいるという通報がありました。

県が簡易検査を行った結果、鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認されたということです。

これを受けて午後7時から開かれた緊急の対策本部会議で、大塚副知事は「養鶏は本県の基幹産業で、被害を最小限にとどめるよう努力しなければならない。まん延防止に万全を期していく」と塩田知事のコメントを代読し、強い危機感を示しました。

鳥インフルエンザかどうかを確定する遺伝子検査の結果は、3日の早朝にも出る見通しです。

農林水産省によりますと、確定すれば、全国では4例目で、県内の養鶏場では今シーズン初めてとなり、県は、速やかにニワトリの処分を行う方針です。

鹿児島県内の養鶏場では昨年度、過去最多の13例が発生し、およそ137万羽が殺処分されています。