新幹線車内でクマ撃退スプレー誤噴射か 乗客5人が目・のど痛み

2日夜、東海道新幹線の上りのひかり号の車内でスプレーが噴射され、7歳から32歳までのいずれも女性の乗客5人が目やのどの痛みを訴えました。
警察は、登山帰りの乗客が持っていたクマ撃退用とみられるスプレーが誤って噴射された可能性があるとみて調べています。

JR東海によりますと、2日夜7時15分ごろ東海道新幹線の上りの東京行き、ひかり「518号」の14号車でスプレーが噴射され、浜松駅で緊急停止ボタンが押されました。

消防によりますと、7歳から32歳までのいずれも女性の乗客5人が目やのどの痛みを訴えたということです。

このうち、2人が病院へ搬送され手当てを受けていますが、5人はいずれも軽症とみられるということです。

JR浜松駅には当時、救急車や消防車が集まり、改札前には消防の現場指揮所が設けられるなどして駅構内は一時騒然としました。

JR東海は浜松駅でおよそ770人の乗客すべてをホームへ降ろし、ひかり518号は運休となったため、後続の列車に乗客を誘導したということです。

警察によりますと乗客の目撃情報などから浜松駅から乗車した登山帰りの乗客が荷物を置こうとした際にクマ撃退用とみられるスプレーが誤って噴射された可能性があるということです。

警察が当時の詳しい状況を調べています。

この影響で、東海道新幹線は一部の列車で遅れが出ています。