COP28 首脳級会合 温室効果ガス削減へ 強化策打ち出せるか焦点

気候変動対策を話し合う国連の会議、COP28は2日、首脳級会合の2日目が始まりました。各国の首脳による議論を通じて、温室効果ガスの排出削減に向けて具体的な取り組みの強化を打ち出せるかが焦点です。

UAE=アラブ首長国連邦のドバイで開かれているCOP28は、首脳級会合の2日目を迎え、各国の首脳らが演説していて、気候変動による被害を受ける途上国の首脳からは国際社会に対し、さらなる対策を求める声が相次ぎました。

このうち、海面水位の上昇で深刻な影響を受けるカリブ海の島国、バルバドスのモトリー首相は「私たちがいま方向転換をして、気温の上昇を抑える政策をとらないかぎり、はるかに多くの命が失われ、さらに多くの被害が引き起こされるだろう」と訴えました。

また、大規模な洪水が相次いでいる南スーダンのキール大統領は「地球温暖化の影響で、国内では多くの人が避難民となっている」として、被害に対する資金の支援が必要だと訴えました。

2日目の首脳級会合では、再生可能エネルギーの拡大や化石燃料の利用を減らしていくことなど温室効果ガスの排出削減を今後、どう進めていくかについての議論も予定されています。

ただ、化石燃料をめぐっては、段階的な廃止を訴えるヨーロッパなどに対し、これまでインドなど新興国は慎重な立場を見せてきたことから、具体的な取り組みの強化が打ち出せるかが焦点です。

岸田首相「共通目標に向け努力する考え方 改めて訴えた」

岸田総理大臣は訪問先のUAE=アラブ首長国連邦で記者団に対し、「先のG7広島サミットでG7議長として確認した、多様な道筋のもとですべての国が『ネット・ゼロ』という共通の目標に向けて努力をするという考え方を、各国に改めて訴えた。今月行われる『アジア・ゼロエミッション共同体』の首脳会合でも引き続き、アジアを中心に、日本が金融力と技術力をしっかり発揮し、議論をリードしていく姿勢を示していきたい」と述べました。