岸田首相 イスラエル大統領と会談“ガザ 事態の早期沈静化を”

岸田総理大臣は、訪問先のUAE=アラブ首長国連邦で、イスラエルのヘルツォグ大統領と会談し、ガザ地区の情勢をめぐり、国際法を順守すべきだとする日本の立場とともに、事態の早期沈静化の重要性を伝えました。

会談は、日本時間の1日午後1時半すぎから、およそ30分間行われました。

この中で岸田総理大臣は、ハマスなどのテロ行為を断固、非難する考えを示し、テロによる犠牲者や遺族への哀悼の意などを伝えました。

そのうえで、ガザ地区の人道状況を改善するため物資の搬入の継続や搬入量の増大が必要だと指摘し、イスラエルの協力を要請しました。

そして国際人道法を含めた国際法を順守すべきだとする日本の立場とともに、事態の早期沈静化の重要性を伝えました。

また、イスラエルと自立可能なパレスチナ国家が共存する「2国家解決」を支持する考えも示しました。

これに対しヘルツォグ大統領は、日本がハマスなどのテロ行為を明確に非難していることを評価する姿勢を示しつつ、ガザ地区での軍事行動をめぐるイスラエルの立場を説明したということです。

両首脳は、今後も中東情勢をめぐる対応で引き続き緊密に意思疎通をしていくことで一致しました。