大谷翔平 大リーグ最優秀指名打者賞受賞 3年連続は史上2人目

大リーグで今シーズン最も活躍した指名打者に贈られる「エドガー・マルティネス賞」が発表され、アメリカンリーグでホームラン王を獲得した大谷翔平選手が3年連続で受賞しました。

大リーグの最優秀指名打者賞にあたるエドガー・マルティネス賞は各球団の担当記者などの投票で決まり、両リーグを通じて1人が選ばれます。

大リーグ機構は30日、今シーズンのエドガー・マルティネス賞を発表し、エンジェルスからFA=フリーエージェントとなっている大谷選手が受賞しました。

大谷選手は大リーグ6年目の今シーズン、打率3割4厘、ホームラン44本、95打点をマークし、ホームラン王のタイトルを獲得しました。

さらに、大リーグで自身初となる打率3割を達成するなど、パワーとともにバッティングの確実性も増し、おととしと去年に続いて3年連続での受賞となりました。

エドガー・マルティネス賞を3年連続で受賞するのは、2007年に当時、レッドソックスで5年連続の受賞を果たしたデビッド・オルティーズさん以来、2人目です。

大谷選手はこのオフ、MVP=最優秀選手や「打撃のベストナイン」とも呼ばれるシルバースラッガー賞をそれぞれ2年ぶりに受賞していて、注目される去就とともに受賞ラッシュが続いています。

「エドガー・マルティネス賞」とは

「エドガー・マルティネス賞」はシーズンで最も活躍した指名打者に贈られる賞です。

アメリカンリーグに指名打者制が導入された1973年に「最優秀指名打者賞」として始まり、ストライキの影響で表彰のなかった1994年を除いて、ことしで50回目を数えます。

この賞を当時、最多の5回受賞していたマリナーズのエドガー・マルティネスさんが2004年に引退した際に、その功績に敬意を表して名称が「エドガー・マルティネス賞」に変更されました。

歴代最多の受賞はレッドソックスで活躍したデビッド・オルティーズさんの8回で、2003年からは5年連続で受賞しています。

新型コロナウイルスの影響で、ナショナルリーグにも特例で指名打者制が導入された2020年は、ブレーブスのマーセル・オスーナ選手がナショナルリーグの選手として初めてエドガー・マルティネス賞を受賞しました。

昨シーズンからはナショナルリーグでも指名打者制が正式に導入されましたが、この賞は両リーグを通じて1人が受賞することになっていて、大谷選手がおととし(2021年)から3年連続での受賞を果たしました。

3回の受賞はオルティーズさんの8回、マルティネスさんの5回に続いて史上3番目に多く、1970年代から80年代にかけてロイヤルズで活躍したハル・マクレーさんに並びました。