再来年開催される大阪・関西万博をめぐり、自見万博担当大臣は、27日、物価の上昇などで最大2350億円に増額される会場建設費とは別に、政府が出展するパビリオンの建設費などの国費の負担が800億円あまり生じることを明らかにしました。
これを受けて自民党の世耕参議院幹事長は「日本として失敗できない博覧会であり、さみだれ式に数字を出すのではなく全体像をしっかり見せることが重要だ」と述べました。
また立憲民主党の岡田幹事長は「なぜ追加で多額の金額を計上したかなど、政府は全体像やそれぞれの項目の費用を分かりやすく説明する責任がある」と述べるなど、与野党から意見が相次いでいます。
このため、政府は、経費を含めた万博の全体像を速やかにわかりやすく説明するとともに、できるだけ経費を抑える努力を続けることで、国民の理解を得たい考えです。
ただ、海外パビリオンの着工準備の遅れを懸念する声もあり、円滑に準備が進められるかが課題となりそうです。
大阪・関西万博 与野党“経費全体を明確に”意見相次ぐ
大阪・関西万博の会場建設費とは別に国費の負担が800億円あまり生じることが明らかになり、与野党からは経費全体を明確にするよう求める意見が相次いでいて、政府は速やかにわかりやすく説明して、国民の理解を得たい考えです。