常陸宮さま 米寿の誕生日迎えられる

上皇さまの弟の常陸宮さまは、28日、88歳、米寿の誕生日を迎えられました。

宮内庁は、米寿を迎えられるにあたって、常陸宮さまの近況を文書などで紹介しました。

それによりますと、常陸宮さまは、東京 渋谷区にあるお住まいの宮邸で、ニュースやドラマ、それにスポーツなどのテレビ番組を見たり、天気が良い日には妃の華子さまと庭を散策したりして、健やかに過ごされています。

日常生活では車いすを使っていますが、定期的に歩行訓練やリハビリ体操をして健康維持に努められているということです。

ことしは、尿管結石の手術を受けたほか、新型コロナウイルスに感染して入院するなど、春から秋にかけて体調を崩すことがありましたが、今は快復していて、総裁を務めている団体の行事に出席するなど公務にも可能な限り臨まれています。

長年取り組んでいた比較腫瘍学の研究には今も関心を持っていて、研究仲間や友人と歓談することを楽しみにされているということです。

常陸宮さまが名誉総裁を務められている「がん研究会」の研究所の名誉所長、北川知行さんは「もう50年以上のおつきあいになりますが、常陸宮さまは非常に親しみやすい方で、こちらも特別扱いはせず、敬語を使いながらも普通にお話ししたり、昔は年に1度くらいバーにお連れしたりもしていました。できるだけ長くお元気でいていただきたいです」と話していました。