LINEの利用者情報など約44万件 不正アクセスで流出か

LINEヤフーは、LINEの利用者の情報などおよそ44万件が不正アクセスで流出した可能性があると発表しました。一部のシステムを共通化している韓国のIT企業「ネイバー」を通じてサイバー攻撃を受けたものとみられています。

LINEヤフーの発表によりますと、大株主の韓国のIT企業「ネイバー」で10月、業務委託先の会社がサイバー攻撃を受け、ネイバーと一部のシステムを共通化しているLINEヤフーのシステムも不正アクセスを受けたとみられるということです。

会社が確認作業を行った結果、LINEの利用者の情報などおよそ44万件が流出した可能性があるということです。

この情報には、個人を特定できない範囲で利用者の年代や性別、スタンプの購入履歴などのほか、社内や取引先の従業員の氏名や所属、メールアドレスなども含まれているとしています。

一方で、利用者のメッセージの内容や銀行口座、クレジットカードの情報の流出はいまのところ確認されていないとしています。

また、27日時点で利用者などへの被害は確認されていないとしていますが、二次被害のおそれのある利用者に対しては、個別に連絡する対応を行うとしています。

さらに、今回の不正アクセスが確認された認証システムについて、ネイバーとLINEヤフーのシステムを分離し、管理を強化するとしています。

LINEヤフーは「多大なるご迷惑とご心配をおかけする事態になりましたことを深くおわび申し上げます。発生させてしまった事象について深く反省し、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。