三井住友フィナンシャルグループ 太田純社長が死去 65歳

三井住友フィナンシャルグループの太田純 社長が、すい臓がんのため亡くなりました。65歳でした。

太田氏は1982年に当時の住友銀行に入り、海外のインフラ事業などに融資するプロジェクトファイナンスの業務を担当して銀行の収益源として成長させました。

2019年に持ち株会社の三井住友フィナンシャルグループの社長に就任してからはデジタル展開に力を入れたほか、人事制度を改革して若手を積極的に登用しました。

ネットバンキングやクレジットカード、証券などの機能を一体化したスマホ上のアプリサービスをことし3月に開始するなど、新しい金融サービスにも取り組みました。

他社との連携も進め、ネット金融大手のSBIグループと資本業務提携を結んだほか、カルチュア・コンビニエンス・クラブのTポイントとグループのVポイントの事業を統合して新しいポイントサービスを展開する方針を打ち出しました。

太田氏はすい臓がんを患って治療を受けながら業務を続けていましたが、11月中旬に療養に入り、25日に亡くなったということです。

経団連 十倉会長「本当に驚いているし 非常に残念」

経団連の副会長も務めていた太田純氏が亡くなったことについて、経団連の十倉会長は「同じ住友グループなので、交流し、懇意にさせてもらっていた。今回の急転直下の訃報には本当に驚いていますし、非常に残念です。心よりお悔やみ申し上げます」と述べました。

また、最後に本人と会ったのが10月下旬だと明らかにしたうえで「太田さんは副会長の4年目で来年5月末にはご退任だが、そこまでちゃんと務めるという力強いことばもあった。まだまだご活躍いただき、経団連の活動を支えていただきたかった方だけに誠に残念でなりません」と述べました。