卓球シングルス 女子は張本美和 男子は戸上隼輔が優勝

パリオリンピックの代表選考を兼ねた卓球のシングルスの大会が大阪市で開かれ、女子では15歳の張本美和選手が選考ポイントランキング1位の早田ひな選手に勝って優勝しました。

来年開かれるパリオリンピックの卓球のシングルスの代表枠は男女ともに2つで、来年1月の全日本選手権を終えるまでに選考大会で獲得してきたポイント数の上位2人が代表に内定します。

大阪市で行われた大会は最終日の26日、男女ともに準決勝や決勝などが行われ、女子の決勝では、ポイントランキング6位の張本選手が、1位の早田選手と対戦しました。

一進一退の攻防が続いた試合は、2対2で迎えた第5ゲーム以降、張本選手が勝負どころの長いラリーを制して主導権を握り、独特の回転をかけるレシーブ『チキータ』を決めるなど多彩な攻撃を見せてゲームカウント4対2で勝ちました。

張本選手は、「これまで1度も勝ったことがなかったので本当にうれしいです。今から選考ポイントで2位以内に入るのは難しいかも知れないが、最後まで最善を尽くしたい」と話していました。

また、この大会では順位決定戦の末、しれつな代表争いをしているポイントランキング2位の平野美宇選手が6位で終え、ポイントランキング3位の伊藤美誠選手が7位となり、その差がわずかに広がりました。

一方、男子は決勝でポイントランキング2位の戸上隼輔選手が1位の張本智和選手にゲームカウント4対2で勝って優勝しました。

ここまでのポイント数で女子では1位の早田選手が、男子では1位の張本選手、2位の戸上選手が、パリオリンピックのシングルスの出場権の獲得を確実にしていて、1月の全日本選手権では、女子の残り1枠をめぐる争いが、注目されます。